小泉 武夫
1943年福島県生まれ。
実家は酒造業を営む。東京農業大学醸造学科卒、農学博士。
現在、東京農業大学名誉教授。広島大学医学部大学院客員教授、鹿児島大学客員教授を歴任。
また、(財)日本発酵機構余呉研究所所長、全国産地消推進協議会会長も務める。
専門は醸造学、発酵学。主な著書に「酒の話」「平成養生訓」「奇食珍食」「知恵の食事学」「食に知恵あり」
「食と日本人の知恵」「発酵は力なり」「日本の味・世界の味」「食に命を懸け」 「中国怪食紀行」
「地球を肴に飲む男」「地球を怪食する」「くさいはうまい」「不味い」など、単著96冊・共著22冊
日本人が世界に広めた食味の中の”うま味”は、鰹節という発酵食品から見つけられました。
日本の出し汁の三大神器と
いえば鰹節、昆布、椎茸ですが、この三つの材料はいずれも
油脂が出てきません。質素にして格調高く、上品で、きめの
細かい日本の出し汁は、日本料理を優雅で奥深い、粋や
上品さに代表される、精進、懐石、普茶という侘び寂び料理を
誕生させました。この『鰹ふりだ
し』は”うま味”文化の伝統を
守りながら手早く料亭の味を家庭で楽しめる優れものです。
古い歴史を持つケフィアは「メチニコフの不老長寿説」以来、
世界中で食されています。何といってもケフィアヨーグルトから
乳酸生菌や生きた酵母を何百億個、何千億個と有用微生物を
大量に体内に取り入れた場合の健康増進効果は実に高いと
言われています。豆乳とケフィアを結び付けた微生物の偉大さ、
そして、発酵という神秘な現象に、あらためて頭の下がる思いが
します。『豆乳ケフィアヨーグルト』、よくぞここまで作りました。
その努力を高く評価します。